特別養護老人ホームのユニットケアや居室の種類
特別養護老人ホームの居室についてユニットケアやユニット型個室といった言葉を目にされたことはないでしょうか。
新型特養といわれるもので2001年頃より4人部屋の多床室からユニット型個室への移行が進められています。
居室の種類によって費用も異なります。特養の居室の種類と費用についてご説明します。
特養の居室の種類
ユニットケアとは施設の居室をいくつかのグループに分け少人数家族的な雰囲気の中でケアを行うものをいいます。特養の居室は次の4つの種類になっています。
- ユニット型個室
- ユニット型個室的多床室
- 従来型個室
- 多床室
ユニット型を増やした理由
れまでの集団ケアから、入居者それぞれの尊厳を重視したサービスのためユニットケアの提供が必要とされました。
ユニットケアにより個室とリビングスペースなど住宅に近い居住空間の実現と、職員をユニットごとに配置することで、なじみのある人間関係を築くことができると考えられています。厚生労働省は今後整備する特別養護老人ホームは全室個室・ユニットケアを原則とするとしています。
個室・ユニットケアによるメリットは次のようなものが考えられます。
- プライバシーの確保された生活空間
- 個室とは別の共有スペースで少人数の入居者との交流・距離感で良好な人間関係を保てる
- 入居者の家族が訪問しやすい
- インフルエンザなどの感染症の防止効果
居室の種類ごとに月額利用料が異なります
特養では利用する部屋の種類で費用が変わります。
施設サービス費 | 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | ユニット型個室的多床室 |
要介護1 | 557円 | 557円 | 636円 | 636円 |
要介護2 | 625円 | 625円 | 703円 | 703円 |
要介護3 | 695円 | 695円 | 776円 | 776円 |
要介護4 | 763円 | 763円 | 843円 | 843円 |
要介護5 | 829円 | 829円 | 910円 | 910円 |
- *利用者負担1割として1日の金額です。
- *この他に居住費・食費・日常生活費がかかります。
- *新たに入所する要介護1・2の人はやむを得ない理由がある場合以外は利用できません。
参照:厚生労働省 どんなサービスがあるの?介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
http://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group14.html
まとめ
認知症の方のグループホームは少人数が良いとされ全てユニットケアになっています。
また介護老人保健施設(老健)や有料老人ホームでもユニットケアを利用するところが増えています。とはいえ今でも従来型の居室がある施設ももちろんあります。費用面も検討が必要です。
またユニット型の方が空きが少ない可能性もあります。特養を検討される際には居室の種類をご確認ください。